MOSHIMO 宮原颯のKeep on Rolling, Keep on Bowling!!(後編)
ミュージシャンの好きな事をやってもらい、そしてそれをレポートする連載企画。
今年の3月21日、1stフルアルバム「圧倒的少女漫画ストーリー」をリリースした、若者を中心に人気の新世代ギターロックバンドMOSHIMOのベース宮原颯さんをピックアップ。
ボウリング編の今回は後編。本人のボウリングに対する熱い想いをお届けする。
Keep on Rolling, Keep on Bowling!!
前編はこちらから
--- 本多さんとのガチンコ対決お疲れ様でした。終わってみての感想はどうですか?
スコアは226でしたね。
学生時代のように毎日のようにやっていた頃に比べたらスコアは伸びていませんが、悪くはないです。(笑)
--- 後半は若干体力的な部分でスコアが荒れましたが、さすがの前半という感じでしたね。
前半の連続ストライクは気持ちがよかったですね。
あの時の感覚は少し学生時代を思い出しました。
--- 対戦された本多さんに言いたい事はありますか?(笑)
練習を積んでまたいつでも挑戦してきてもらいたいですね。(笑)
--- そもそもの話しですが最初にボーリングにはまったきっかけはなんだったんでしょうか?
そうですね。
高校生の時でしたが、学校の帰り道に博多スターレーンというボーリング場があったんですよ。
そこにはけっこうプロの人とかも集まるボーリング場だったんですが、一方で学生は2ゲーム500円という格安のサービスがあったので、学校が終わってから友達と毎日ボウリングをやりにいくというのが日課でした。
--- なるほど。それだけ数をこなしていって上手くなっていったという事ですか?
それもありますし、最初はいわゆるまっすぐの玉、ストレートボールって言いますけど、それしか投げれない時はあまり面白くなかったんですよね。
ある時たまたま隣のレーンでプロっぽい人がカーブを投げていたんですよ。
それを見て皆で真似してみようという感じになって。
そこからスコアが上がっていってどんどん面白くなって、もっともっととなっていったんですよ。(笑)
--- 聞くところによると、地元のボーリングサークルのようなところに入っていたとか?
そうなんです。
学校帰りに当時は毎日のようにボウリングに行っていたと言いましたが、卒業したらボウリングに行く機会がめっきり減ってしまって。
とはいえあまりにもボウリングをやりたくて、60歳~80歳ぐらいが平均年齢の「ボンジュール会」というボウリング団体というか、サークルに入れてもらったんです。
毎週1回、ボンジュール会の人達とボウリングをやって、そのあとごはんを食べに行くという事をやっていました。(笑)
--- その団体で若い人は宮原さんだけだったんですか?(笑)
僕だけでしたねー。
ボンジュール会の人達も若い子が来てくれて楽しいと言ってくれていました。(笑)
--- いきなり若い子が入れてくれと言ってきて驚かれたでしょうね。(笑)
そうですね。
たぶん変わった子が来たなーと思われたでしょうね。(笑)
だけど本当に会の皆さん全員ボウリングがうまかったんですよ。
その中の大会で、1位になれたのは、1、2回ぐらいしかなかったですね。
--- そうするとボンジュール会の人達にいろいろ教わったりもしたのですか?
そうですね。
皆さん、マイボールとマイシューズを持っていたんですけど、僕も両方とも買ってボウリングをやっていました。
とはいえたまに友達ともボウリングやる機会がありますよね。
そこでマイボールとマイシューズを持って行っていたんですが、みんなが気軽にやっている時に持っていくとそれはやっぱりひかれますよね。(笑)
しかも良いスコアが出て当たり前と思われちゃうんですよ。(苦笑)
ただずっとマイボールでやっていたら、たまにボウリング場のボールを使うとスコアが出なくなってしまって。
(ハンドドライヤーに手をかざす宮原さん。普通の人には存在すら気がつかないところではないだろうか。)
(風が噴き出るハンドドライヤーは手の汗を乾かすときに使う。)
--- マイボールは良くも悪くもっていう感じなんですね。
そうですね。
その時に思ったんですよ。
マイボールばかりに慣れてしまったら、これはいざというときに良くないなって。
--- いざという時とは?
例えばですけど、飲み会をやった後に女の子達とボウリングに行こうとなった時ですよね。(笑)
--- いざですねー。(笑)
そうですね。(笑)
そのいざという時はやっぱりカッコつけたいじゃないですか。
カッコつけたいのにボウリング場のハウスボールでスコアが出なかったら意味ないですし、何より毎回それを見越して飲み会でマイボール持っていくわけにはいかないですからね。
車にはいつも積んでいましたけど(笑)
やたらうますぎても変な奴だと思われますし。さじ加減が難しいですね。(笑)
--- 確かに飲み会のたびにマイボールを持っていったらヤバイですし、うま過ぎてもひかれる可能性は高いですね。(笑)
そうですよね。(笑)
だからマイボールは封印しました。
そこからボウリング場のハウスボールでやるようになって、どこにいっても一定のスコアが出るように頑張ろうと思ってやっていまいした。
結果今思うとボウリングに関してはすごいストイックにやっていたと思います。
--- ちなみにボウリングの魅力ってなんだと思いますか?
そうですね。
僕は結構人見知りなところがあるんですけど、ボウリングを通して友達や仲間ができたりするんですよ。
例えば隣のレーンの人と一緒にやりませんか?みたいに気軽に声をかけたりできるんです。
それにボウリングは老若男女問わず誰でも気軽に楽しめるスポーツというところが良いんだと思います。
あと1人でも20人であっても何人いても楽しめるところも魅力の一つですね。
--- 敷居が低いというか誰でも楽しめるところは良いですよね。ちなみに今までのマックスのスコアは288ですが、すごいスコアですよね。パーフェクトは300なので、ほぼパーフェクトですね!
そうですね。
ただパーフェクトが取れないのがまたボウリングの魅力です。
(投げている背中からの姿も絵になる)
--- どういう事でしょうか?
最後の最後で緊張するんですよ。(笑)
これはもう自分との戦いなんですけど、もうすぐパーフェクトが見えるところまで来て、最後の10フレーム目では一投目にストライクを出せば3回投げれるんですけど、そこで緊張してしまって最後にストライクが取れなかったんですよね。
--- 最後は自分との戦いというか、平常心でやれるかどうかなんですね。
そうです。
自分との戦いです。
個人的にはボウリングの最後の目標はやっぱりパーフェクトを目指したいですね。
--- それでは最後の質問になりますが、もし誰かと対戦してよいという事があればボウリングを誰と対戦したいとかありますか?
うーん。
やっぱり桑田佳祐さんですね。
桑田さんは音楽をやっているミュージシャンだけではなく、他にも多くの人が憧れている方だと思います。
それに知っていますか?
桑田さんってめちゃくちゃボウリングうまいんですよ。
--- そうなんですか!?
1回でよいので桑田さんと対戦させてほしいです!
桑田さんとボウリングできたら幸せですよねー。
そうだ、そこの壁のところに桑田さんのポスターが貼ってあるんですけど、是非同じポーズで写真を撮ってくれませんか?
--- わかりました。
(桑田さんのポスターを宮原さんバージョンに変えてみた。)
(桑田さんのポスターというのは、こちらの雑誌Number PLUSの桑田さんの表紙だ。宮原さんの桑田さんへの憧れによるものを形にしてみた。ぜひこの記事を見た方も購入して頂きたい。 ※ 表紙のデザインはポスターとは若干違います。)
あと、ボウリングはボウリングを通して人とのコミュニケーションがとれるという事もありますから、ミュージシャンでボウリングが好きな人達とボウリング大会とか、お互いチームを作ったりとかして、お笑い芸人の方とか他ジャンルの人達とボウリング大会を開いてみたいですね。
--- それは面白そうですね。
ボウリングを通しての楽しみとか、和をもっと広げていきたいですね。
--- その時はまた取材をさせてください。(笑)
是非お願いします。
--- 本日はありがとうございました。
〜取材あとがき〜
宮原さんはMOSHIMOの中でも非常にクールにベースをかき鳴らし、時にバンドのビジュアル担当でもある。
しかし実際の宮原さんは非常に穏やかな性格の持ち主だ。
自分の好きな事を皆にも知ってほしいという想いが溢れていて、ボウリングの話しをしている時のピュアな顔というか、本当にボウリングは面白いんだ。という事を伝えたい気持ちが全面に出ていた。それは音楽にも共通するものなのだろう。
将来的にはミュージシャン同士でボウリングチームを作って、別のジャンルの人達と異業種ボウリング大会を開きたいという話をしていたので、是非ミュージシャン同士のボウリングコミュニティーが出来上がった時には、大会を取材させて頂きたい。
宮原さん、宜しくお願い致します!
3月に発売された、MOSHIMOの1stフルアルバム「圧倒的少女漫画ストーリー」はもちろん要注目。トレーラーはこちらからチェック ↓
◯ MOSHIMO ライブ情報
取材 / 文 まるやま
写真 Ai Nakano