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「LIVE & CULTURE」 WEB MAGAZINE by HOT STUFF

「LIVE & CULTURE」 WEB MAGAZINE

Slow LIVE'18 in 池上本門寺 15th anniversary ~9/1公演号外~

3日間開催が終了しました、

” Slow LIVE'18 in 池上本門寺 15th anniversary ”

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にて会場の状況を発信しておりましたので、ご覧いただき思い出に浸って下さい!

 

こちらでは、会場でも配布していた9/1公演のライブレポートを掲載いたします。

来れなかった方も、これを読んでライブを見た気分になってください!!

 

 

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食べ物つながりで歌を味わうコラム 「よんで きいて たべる」 第4回 たこ焼き

お店で食べても、
お祭りの屋台で買っても、
家で自分で焼いても、
パーティで誰かに焼いてもらっても、
日本全国飛び越えて
きっと全世界津々浦々、
どこで食べても
安心の味と、平和なフォルム。
それがたこ焼き!

生地をくるくるっと
回しているうちに
まぁるくなる。
それに比例して
親密度も増すような。
湯気の中に浮かびあがる、
でこぼこの球体は
なんとも言えない愛らしさ。
たまには不恰好なのもいたりして。

 

たこ焼きとともに舟に乗って
のんびりたゆたう秋のはじまり。
お祭りもまだまだ、これから。

 

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いつもはつかの間の小さなデートなのに
ある日突然、「あなた」に誘われ
塾をさぼって行ったたこ焼き屋さん。
これはすごいデート!とドキドキ♡
Berryz工房の歌った「わたし」の
初恋はソースのにおいと共に。
いつか一緒に住んだりすんのかなー…
なんて夢見たりもしたかもね。

 

そんな大人の恋人同士になったら…
奥華子の描いた「私」は
擦れ違いの日々の中で、
「あなた」が焼くこだわりの
たこ焼きを楽しみにする。
たこやきは誰かに作ってもらうと
特においしく感じる。
色々あっても
家にたこ焼き機があるふたりは多分
大丈夫なんじゃないかな。

 

どろどろの生地に、たこを入れて、
隠し味に情も加えて、ころころ回していると、
いつの間にか丸くできあがっている。
何かに似てない?

 

槇原敬之の描いた「僕」は
ひと懐っこすぎるあの町の思い出を
手の中にあるたこ焼きみたいだと感じた。
でこぼこした、焦げムラのついた、
蒸気を含んだ、あたたかくて、
やわらかい球体。
その中には、なんとも言えない
かすかな無印の情が
たこの足のようにクルンと
うずまいているのかもしれない。

 

今回とりあげた曲
Berryz工房『さぼり』
歌:Berryz工房 作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
収録アルバム
『第(2)成長記』
(2005.11.16リリース)他
http://www.up-front-works.jp/release/detail/PKCP-5061/


奥華子『TAKOYAKI』
歌:奥華子 作詞:奥華子 作曲:奥華子 編曲:sugarbeans
収録アルバム
『good-bye』
(2012.02.22リリース)
http://music.ponycanyon.co.jp/short/sakuhin/PCCA000003539/?REF=MUSIC
Official Site:http://okuhanako.com


槇原敬之『尼崎の夜空を見上げて』
歌:槇原敬之 作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之 編曲:槇原敬之
収録アルバム
『LIFE IN DOWNTOWN』
(2006.02.22リリース)
https://makiharanoriyuki.com/profile/album/(※discographyのページ)
Official Site:https://www.makiharanoriyuki.com

Slow LIVE'18 in 池上本門寺 15th anniversary ~8/31公演号外~

現在開催中の ” Slow LIVE'18 in 池上本門寺 15th anniversary ”

 

8/31公演のライブレポートを掲載いたします。

来れなかった方も、これを読んでライブを見た気分になってください!!

 

また、Slow LIVE公式のSNSアカウント

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にて会場の状況を発信中!

 号外と合わせてチェックしてみてください!

 

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食べ物つながりで歌を味わうコラム 「よんで きいて たべる」 第3回 炭酸飲料

夏が去り行くのと
炭酸飲料の炭酸が抜けてくのは
誰にも止められない。

夏は炭酸飲料が
欲しくなるけれど
そこに求めているのは
清涼感だけじゃない気がする。

炭酸が抜けてゆくことを
気が抜ける、ともいう。

しゅわっと沸き上がった
「気」持ちや「気」分、
そのほかはっきりしないものごとを
泡に乗せて放っておいたり、
はじける泡の刺激の力を借りて
無理に何とかしようとしてみたりと
そんな感じで
うたかたに気の処理を
ゆだねていると
どんどんどこかへすり抜けて
消えて行ってしまう。

勢いのなくなった発泡を
すでに懐かしく
喉に感じながら
静かになってしまった水面を
ただ見つめる夏の去り際。

 

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ゆらめく
ソーダ水越しの視界の中で
何もかもが泡みたいになって
しまう 「いつか」が訪れる前に
このままを永遠にとどめたくて
匂いや声や手や肌、あらゆる感覚で
安藤裕子の描いた
「あたし」は
「あなた」を捜す。


山手のレストラン、昔と変わらない思い出の場所。
そこでユーミンの描いた主人公はひとり、
「あなた」を思い出していた。
じっと見つめるグラスの中には
小さなアワが消えていくソーダ水と
進む貨物船
それぞれにかつての恋を重ねて…


揺れて、迷って、
たら・ればを思って、
踏み込めなくて…、
そんな曖昧なあれこれを
揺れる泡にのせて
はじけさせていたら
気が抜けていってしまった。


気が抜ける前と抜けた後では
世界が変わる。
くるりの描いた「僕ら」は
新しいジンジャーエールの鮮烈な炭酸で
気をリセットして

また、旅に出るんだ。

 

 


今回とりあげた曲
安藤裕子『のうぜんかつら』
歌:安藤裕子 作詞:安藤裕子 作曲:安藤裕子/山本隆二 編曲:山本隆二
収録アルバム
『Merry Andrew』
(2006.01.25リリース)他
https://www.ando-yuko.com/discography/albumdetail.php?myPost=900
Official Site:https://www.ando-yuko.com


荒井由実『海を見ていた午後』
歌:荒井由実 作詞:荒井由実 作曲:荒井由実
収録アルバム
『MISSLIM』
(1974.10.05リリース)他
https://yuming.co.jp/discography/album/original02/
Official Site:https://yuming.co.jp


くるり『ばらの花』
歌:くるり 作詞・作曲:岸田繁 編曲:くるり
収録アルバム
『TEAM ROCK』
(2001.02.21リリース)他
http://www.quruli.net/discography/teamrock/
Official Site:http://www.quruli.net

MOSHIMO 宮原颯のKeep on Rolling, Keep on Bowling!!(後編)

ミュージシャンの好きな事をやってもらい、そしてそれをレポートする連載企画。

今年の3月21日、1stフルアルバム「圧倒的少女漫画ストーリー」をリリースした、若者を中心に人気の新世代ギターロックバンドMOSHIMOのベース宮原颯さんをピックアップ。
ボウリング編の今回は後編。本人のボウリングに対する熱い想いをお届けする。
Keep on Rolling, Keep on Bowling!!

 

前編はこちらから

chord-hot.hatenablog.com

 

 

--- 本多さんとのガチンコ対決お疲れ様でした。終わってみての感想はどうですか?

 

スコアは226でしたね。


学生時代のように毎日のようにやっていた頃に比べたらスコアは伸びていませんが、悪くはないです。(笑)

 

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--- 後半は若干体力的な部分でスコアが荒れましたが、さすがの前半という感じでしたね。

 

前半の連続ストライクは気持ちがよかったですね。

あの時の感覚は少し学生時代を思い出しました。

 

--- 対戦された本多さんに言いたい事はありますか?(笑)

 

練習を積んでまたいつでも挑戦してきてもらいたいですね。(笑)

 

--- そもそもの話しですが最初にボーリングにはまったきっかけはなんだったんでしょうか

 

そうですね。

 

高校生の時でしたが、学校の帰り道に博多スターレーンというボーリング場があったんですよ。

 

そこにはけっこうプロの人とかも集まるボーリング場だったんですが、一方で学生は2ゲーム500円という格安のサービスがあったので、学校が終わってから友達と毎日ボウリングをやりにいくというのが日課でした。

 

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--- なるほど。それだけ数をこなしていって上手くなっていったという事ですか?

 

それもありますし、最初はいわゆるまっすぐの玉、ストレートボールって言いますけど、それしか投げれない時はあまり面白くなかったんですよね。

ある時たまたま隣のレーンでプロっぽい人がカーブを投げていたんですよ。

それを見て皆で真似してみようという感じになって。

そこからスコアが上がっていってどんどん面白くなって、もっともっととなっていったんですよ。(笑)

 

--- 聞くところによると、地元のボーリングサークルのようなところに入っていたとか?

 

そうなんです。

 

学校帰りに当時は毎日のようにボウリングに行っていたと言いましたが、卒業したらボウリングに行く機会がめっきり減ってしまって。

 

とはいえあまりにもボウリングをやりたくて、60歳~80歳ぐらいが平均年齢の「ボンジュール会」というボウリング団体というか、サークルに入れてもらったんです。

 

毎週1回、ボンジュール会の人達とボウリングをやって、そのあとごはんを食べに行くという事をやっていました。(笑)

 

--- その団体で若い人は宮原さんだけだったんですか?(笑)

 

僕だけでしたねー。

ボンジュール会の人達も若い子が来てくれて楽しいと言ってくれていました。(笑)

 

--- いきなり若い子が入れてくれと言ってきて驚かれたでしょうね。(笑)

 

そうですね。

たぶん変わった子が来たなーと思われたでしょうね。(笑)

だけど本当に会の皆さん全員ボウリングがうまかったんですよ。

その中の大会で、1位になれたのは、1、2回ぐらいしかなかったですね。

 

--- そうするとボンジュール会の人達にいろいろ教わったりもしたのですか?

 

そうですね。

皆さん、マイボールとマイシューズを持っていたんですけど、僕も両方とも買ってボウリングをやっていました。

とはいえたまに友達ともボウリングやる機会がありますよね。

そこでマイボールとマイシューズを持って行っていたんですが、みんなが気軽にやっている時に持っていくとそれはやっぱりひかれますよね。(笑)

しかも良いスコアが出て当たり前と思われちゃうんですよ。(苦笑)

ただずっとマイボールでやっていたら、たまにボウリング場のボールを使うとスコアが出なくなってしまって。

 

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(ハンドドライヤーに手をかざす宮原さん。普通の人には存在すら気がつかないところではないだろうか。)

 

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(風が噴き出るハンドドライヤーは手の汗を乾かすときに使う。)

 

--- マイボールは良くも悪くもっていう感じなんですね。

 

そうですね。

その時に思ったんですよ。

マイボールばかりに慣れてしまったら、これはいざというときに良くないなって。

 

--- いざという時とは?

 

例えばですけど、飲み会をやった後に女の子達とボウリングに行こうとなった時ですよね。(笑)

 

--- いざですねー。(笑)

 

そうですね。(笑)

そのいざという時はやっぱりカッコつけたいじゃないですか。

カッコつけたいのにボウリング場のハウスボールでスコアが出なかったら意味ないですし、何より毎回それを見越して飲み会でマイボール持っていくわけにはいかないですからね。

車にはいつも積んでいましたけど(笑)

やたらうますぎても変な奴だと思われますし。さじ加減が難しいですね。(笑)

 

--- 確かに飲み会のたびにマイボールを持っていったらヤバイですし、うま過ぎてもひかれる可能性は高いですね。(笑)

 

そうですよね。(笑)

 

だからマイボールは封印しました。

 

そこからボウリング場のハウスボールでやるようになって、どこにいっても一定のスコアが出るように頑張ろうと思ってやっていまいした。

 

結果今思うとボウリングに関してはすごいストイックにやっていたと思います。

 

--- ちなみにボウリングの魅力ってなんだと思いますか?

 

そうですね。

 

僕は結構人見知りなところがあるんですけど、ボウリングを通して友達や仲間ができたりするんですよ。

 

例えば隣のレーンの人と一緒にやりませんか?みたいに気軽に声をかけたりできるんです。

 

それにボウリングは老若男女問わず誰でも気軽に楽しめるスポーツというところが良いんだと思います。

 

あと1人でも20人であっても何人いても楽しめるところも魅力の一つですね。

 

--- 敷居が低いというか誰でも楽しめるところは良いですよね。ちなみに今までのマックスのスコアは288ですが、すごいスコアですよね。パーフェクトは300なので、ほぼパーフェクトですね!

 

そうですね。

 

ただパーフェクトが取れないのがまたボウリングの魅力です。

 

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(投げている背中からの姿も絵になる)

 

--- どういう事でしょうか?

 

最後の最後で緊張するんですよ。(笑)

 

これはもう自分との戦いなんですけど、もうすぐパーフェクトが見えるところまで来て、最後の10フレーム目では一投目にストライクを出せば3回投げれるんですけど、そこで緊張してしまって最後にストライクが取れなかったんですよね。

 

--- 最後は自分との戦いというか、平常心でやれるかどうかなんですね。

 

そうです。

自分との戦いです。

個人的にはボウリングの最後の目標はやっぱりパーフェクトを目指したいですね。

 

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--- それでは最後の質問になりますが、もし誰かと対戦してよいという事があればボウリングを誰と対戦したいとかありますか?

 

うーん。

やっぱり桑田佳祐さんですね。

桑田さんは音楽をやっているミュージシャンだけではなく、他にも多くの人が憧れている方だと思います。

それに知っていますか?

桑田さんってめちゃくちゃボウリングうまいんですよ。

 

--- そうなんですか!?

 

1回でよいので桑田さんと対戦させてほしいです!

桑田さんとボウリングできたら幸せですよねー。

そうだ、そこの壁のところに桑田さんのポスターが貼ってあるんですけど、是非同じポーズで写真を撮ってくれませんか?

 

--- わかりました。

 

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(桑田さんのポスターを宮原さんバージョンに変えてみた。)

 

number.bunshun.jp

 

(桑田さんのポスターというのは、こちらの雑誌Number PLUSの桑田さんの表紙だ。宮原さんの桑田さんへの憧れによるものを形にしてみた。ぜひこの記事を見た方も購入して頂きたい。 ※ 表紙のデザインはポスターとは若干違います。)

 

あと、ボウリングはボウリングを通して人とのコミュニケーションがとれるという事もありますから、ミュージシャンでボウリングが好きな人達とボウリング大会とか、お互いチームを作ったりとかして、お笑い芸人の方とか他ジャンルの人達とボウリング大会を開いてみたいですね。

 

--- それは面白そうですね。

 

ボウリングを通しての楽しみとか、和をもっと広げていきたいですね。

 

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--- その時はまた取材をさせてください。(笑)

 

是非お願いします。

 

--- 本日はありがとうございました。

 

〜取材あとがき〜

 

宮原さんはMOSHIMOの中でも非常にクールにベースをかき鳴らし、時にバンドのビジュアル担当でもある。

しかし実際の宮原さんは非常に穏やかな性格の持ち主だ。

自分の好きな事を皆にも知ってほしいという想いが溢れていて、ボウリングの話しをしている時のピュアな顔というか、本当にボウリングは面白いんだ。という事を伝えたい気持ちが全面に出ていた。それは音楽にも共通するものなのだろう。

将来的にはミュージシャン同士でボウリングチームを作って、別のジャンルの人達と異業種ボウリング大会を開きたいという話をしていたので、是非ミュージシャン同士のボウリングコミュニティーが出来上がった時には、大会を取材させて頂きたい。

宮原さん、宜しくお願い致します!

 

3月に発売された、MOSHIMOの1stフルアルバム「圧倒的少女漫画ストーリー」はもちろん要注目。トレーラーはこちらからチェック ↓

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

◯ MOSHIMO ライブ情報

 

MOSHIMO 「BARI BARI ROCK」〜 大忘年会 嫌なこと全部ぶっ飛ばす!! 編 〜
日時:2018年12月26日(水)開場18:00 / 開演19:00
会場:恵比寿LIQUIDROOM(東京都渋谷区東3-16-6)
前売:¥3,500 ※2枚以上のご購入で1枚あたり¥500割引
 

 

取材 / 文 まるやま
写真 Ai Nakano