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「LIVE & CULTURE」 WEB MAGAZINE by HOT STUFF

「LIVE & CULTURE」 WEB MAGAZINE

食べ物つながりで歌を味わうコラム 「よんで きいて たべる」 第3回 炭酸飲料

夏が去り行くのと
炭酸飲料の炭酸が抜けてくのは
誰にも止められない。

夏は炭酸飲料が
欲しくなるけれど
そこに求めているのは
清涼感だけじゃない気がする。

炭酸が抜けてゆくことを
気が抜ける、ともいう。

しゅわっと沸き上がった
「気」持ちや「気」分、
そのほかはっきりしないものごとを
泡に乗せて放っておいたり、
はじける泡の刺激の力を借りて
無理に何とかしようとしてみたりと
そんな感じで
うたかたに気の処理を
ゆだねていると
どんどんどこかへすり抜けて
消えて行ってしまう。

勢いのなくなった発泡を
すでに懐かしく
喉に感じながら
静かになってしまった水面を
ただ見つめる夏の去り際。

 

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ゆらめく
ソーダ水越しの視界の中で
何もかもが泡みたいになって
しまう 「いつか」が訪れる前に
このままを永遠にとどめたくて
匂いや声や手や肌、あらゆる感覚で
安藤裕子の描いた
「あたし」は
「あなた」を捜す。


山手のレストラン、昔と変わらない思い出の場所。
そこでユーミンの描いた主人公はひとり、
「あなた」を思い出していた。
じっと見つめるグラスの中には
小さなアワが消えていくソーダ水と
進む貨物船
それぞれにかつての恋を重ねて…


揺れて、迷って、
たら・ればを思って、
踏み込めなくて…、
そんな曖昧なあれこれを
揺れる泡にのせて
はじけさせていたら
気が抜けていってしまった。


気が抜ける前と抜けた後では
世界が変わる。
くるりの描いた「僕ら」は
新しいジンジャーエールの鮮烈な炭酸で
気をリセットして

また、旅に出るんだ。

 

 


今回とりあげた曲
安藤裕子『のうぜんかつら』
歌:安藤裕子 作詞:安藤裕子 作曲:安藤裕子/山本隆二 編曲:山本隆二
収録アルバム
『Merry Andrew』
(2006.01.25リリース)他
https://www.ando-yuko.com/discography/albumdetail.php?myPost=900
Official Site:https://www.ando-yuko.com


荒井由実『海を見ていた午後』
歌:荒井由実 作詞:荒井由実 作曲:荒井由実
収録アルバム
『MISSLIM』
(1974.10.05リリース)他
https://yuming.co.jp/discography/album/original02/
Official Site:https://yuming.co.jp


くるり『ばらの花』
歌:くるり 作詞・作曲:岸田繁 編曲:くるり
収録アルバム
『TEAM ROCK』
(2001.02.21リリース)他
http://www.quruli.net/discography/teamrock/
Official Site:http://www.quruli.net

MOSHIMO 宮原颯のKeep on Rolling, Keep on Bowling!!(後編)

ミュージシャンの好きな事をやってもらい、そしてそれをレポートする連載企画。

今年の3月21日、1stフルアルバム「圧倒的少女漫画ストーリー」をリリースした、若者を中心に人気の新世代ギターロックバンドMOSHIMOのベース宮原颯さんをピックアップ。
ボウリング編の今回は後編。本人のボウリングに対する熱い想いをお届けする。
Keep on Rolling, Keep on Bowling!!

 

前編はこちらから

chord-hot.hatenablog.com

 

 

--- 本多さんとのガチンコ対決お疲れ様でした。終わってみての感想はどうですか?

 

スコアは226でしたね。


学生時代のように毎日のようにやっていた頃に比べたらスコアは伸びていませんが、悪くはないです。(笑)

 

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--- 後半は若干体力的な部分でスコアが荒れましたが、さすがの前半という感じでしたね。

 

前半の連続ストライクは気持ちがよかったですね。

あの時の感覚は少し学生時代を思い出しました。

 

--- 対戦された本多さんに言いたい事はありますか?(笑)

 

練習を積んでまたいつでも挑戦してきてもらいたいですね。(笑)

 

--- そもそもの話しですが最初にボーリングにはまったきっかけはなんだったんでしょうか

 

そうですね。

 

高校生の時でしたが、学校の帰り道に博多スターレーンというボーリング場があったんですよ。

 

そこにはけっこうプロの人とかも集まるボーリング場だったんですが、一方で学生は2ゲーム500円という格安のサービスがあったので、学校が終わってから友達と毎日ボウリングをやりにいくというのが日課でした。

 

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--- なるほど。それだけ数をこなしていって上手くなっていったという事ですか?

 

それもありますし、最初はいわゆるまっすぐの玉、ストレートボールって言いますけど、それしか投げれない時はあまり面白くなかったんですよね。

ある時たまたま隣のレーンでプロっぽい人がカーブを投げていたんですよ。

それを見て皆で真似してみようという感じになって。

そこからスコアが上がっていってどんどん面白くなって、もっともっととなっていったんですよ。(笑)

 

--- 聞くところによると、地元のボーリングサークルのようなところに入っていたとか?

 

そうなんです。

 

学校帰りに当時は毎日のようにボウリングに行っていたと言いましたが、卒業したらボウリングに行く機会がめっきり減ってしまって。

 

とはいえあまりにもボウリングをやりたくて、60歳~80歳ぐらいが平均年齢の「ボンジュール会」というボウリング団体というか、サークルに入れてもらったんです。

 

毎週1回、ボンジュール会の人達とボウリングをやって、そのあとごはんを食べに行くという事をやっていました。(笑)

 

--- その団体で若い人は宮原さんだけだったんですか?(笑)

 

僕だけでしたねー。

ボンジュール会の人達も若い子が来てくれて楽しいと言ってくれていました。(笑)

 

--- いきなり若い子が入れてくれと言ってきて驚かれたでしょうね。(笑)

 

そうですね。

たぶん変わった子が来たなーと思われたでしょうね。(笑)

だけど本当に会の皆さん全員ボウリングがうまかったんですよ。

その中の大会で、1位になれたのは、1、2回ぐらいしかなかったですね。

 

--- そうするとボンジュール会の人達にいろいろ教わったりもしたのですか?

 

そうですね。

皆さん、マイボールとマイシューズを持っていたんですけど、僕も両方とも買ってボウリングをやっていました。

とはいえたまに友達ともボウリングやる機会がありますよね。

そこでマイボールとマイシューズを持って行っていたんですが、みんなが気軽にやっている時に持っていくとそれはやっぱりひかれますよね。(笑)

しかも良いスコアが出て当たり前と思われちゃうんですよ。(苦笑)

ただずっとマイボールでやっていたら、たまにボウリング場のボールを使うとスコアが出なくなってしまって。

 

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(ハンドドライヤーに手をかざす宮原さん。普通の人には存在すら気がつかないところではないだろうか。)

 

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(風が噴き出るハンドドライヤーは手の汗を乾かすときに使う。)

 

--- マイボールは良くも悪くもっていう感じなんですね。

 

そうですね。

その時に思ったんですよ。

マイボールばかりに慣れてしまったら、これはいざというときに良くないなって。

 

--- いざという時とは?

 

例えばですけど、飲み会をやった後に女の子達とボウリングに行こうとなった時ですよね。(笑)

 

--- いざですねー。(笑)

 

そうですね。(笑)

そのいざという時はやっぱりカッコつけたいじゃないですか。

カッコつけたいのにボウリング場のハウスボールでスコアが出なかったら意味ないですし、何より毎回それを見越して飲み会でマイボール持っていくわけにはいかないですからね。

車にはいつも積んでいましたけど(笑)

やたらうますぎても変な奴だと思われますし。さじ加減が難しいですね。(笑)

 

--- 確かに飲み会のたびにマイボールを持っていったらヤバイですし、うま過ぎてもひかれる可能性は高いですね。(笑)

 

そうですよね。(笑)

 

だからマイボールは封印しました。

 

そこからボウリング場のハウスボールでやるようになって、どこにいっても一定のスコアが出るように頑張ろうと思ってやっていまいした。

 

結果今思うとボウリングに関してはすごいストイックにやっていたと思います。

 

--- ちなみにボウリングの魅力ってなんだと思いますか?

 

そうですね。

 

僕は結構人見知りなところがあるんですけど、ボウリングを通して友達や仲間ができたりするんですよ。

 

例えば隣のレーンの人と一緒にやりませんか?みたいに気軽に声をかけたりできるんです。

 

それにボウリングは老若男女問わず誰でも気軽に楽しめるスポーツというところが良いんだと思います。

 

あと1人でも20人であっても何人いても楽しめるところも魅力の一つですね。

 

--- 敷居が低いというか誰でも楽しめるところは良いですよね。ちなみに今までのマックスのスコアは288ですが、すごいスコアですよね。パーフェクトは300なので、ほぼパーフェクトですね!

 

そうですね。

 

ただパーフェクトが取れないのがまたボウリングの魅力です。

 

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(投げている背中からの姿も絵になる)

 

--- どういう事でしょうか?

 

最後の最後で緊張するんですよ。(笑)

 

これはもう自分との戦いなんですけど、もうすぐパーフェクトが見えるところまで来て、最後の10フレーム目では一投目にストライクを出せば3回投げれるんですけど、そこで緊張してしまって最後にストライクが取れなかったんですよね。

 

--- 最後は自分との戦いというか、平常心でやれるかどうかなんですね。

 

そうです。

自分との戦いです。

個人的にはボウリングの最後の目標はやっぱりパーフェクトを目指したいですね。

 

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--- それでは最後の質問になりますが、もし誰かと対戦してよいという事があればボウリングを誰と対戦したいとかありますか?

 

うーん。

やっぱり桑田佳祐さんですね。

桑田さんは音楽をやっているミュージシャンだけではなく、他にも多くの人が憧れている方だと思います。

それに知っていますか?

桑田さんってめちゃくちゃボウリングうまいんですよ。

 

--- そうなんですか!?

 

1回でよいので桑田さんと対戦させてほしいです!

桑田さんとボウリングできたら幸せですよねー。

そうだ、そこの壁のところに桑田さんのポスターが貼ってあるんですけど、是非同じポーズで写真を撮ってくれませんか?

 

--- わかりました。

 

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(桑田さんのポスターを宮原さんバージョンに変えてみた。)

 

number.bunshun.jp

 

(桑田さんのポスターというのは、こちらの雑誌Number PLUSの桑田さんの表紙だ。宮原さんの桑田さんへの憧れによるものを形にしてみた。ぜひこの記事を見た方も購入して頂きたい。 ※ 表紙のデザインはポスターとは若干違います。)

 

あと、ボウリングはボウリングを通して人とのコミュニケーションがとれるという事もありますから、ミュージシャンでボウリングが好きな人達とボウリング大会とか、お互いチームを作ったりとかして、お笑い芸人の方とか他ジャンルの人達とボウリング大会を開いてみたいですね。

 

--- それは面白そうですね。

 

ボウリングを通しての楽しみとか、和をもっと広げていきたいですね。

 

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--- その時はまた取材をさせてください。(笑)

 

是非お願いします。

 

--- 本日はありがとうございました。

 

〜取材あとがき〜

 

宮原さんはMOSHIMOの中でも非常にクールにベースをかき鳴らし、時にバンドのビジュアル担当でもある。

しかし実際の宮原さんは非常に穏やかな性格の持ち主だ。

自分の好きな事を皆にも知ってほしいという想いが溢れていて、ボウリングの話しをしている時のピュアな顔というか、本当にボウリングは面白いんだ。という事を伝えたい気持ちが全面に出ていた。それは音楽にも共通するものなのだろう。

将来的にはミュージシャン同士でボウリングチームを作って、別のジャンルの人達と異業種ボウリング大会を開きたいという話をしていたので、是非ミュージシャン同士のボウリングコミュニティーが出来上がった時には、大会を取材させて頂きたい。

宮原さん、宜しくお願い致します!

 

3月に発売された、MOSHIMOの1stフルアルバム「圧倒的少女漫画ストーリー」はもちろん要注目。トレーラーはこちらからチェック ↓

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

◯ MOSHIMO ライブ情報

 

MOSHIMO 「BARI BARI ROCK」〜 大忘年会 嫌なこと全部ぶっ飛ばす!! 編 〜
日時:2018年12月26日(水)開場18:00 / 開演19:00
会場:恵比寿LIQUIDROOM(東京都渋谷区東3-16-6)
前売:¥3,500 ※2枚以上のご購入で1枚あたり¥500割引
 

 

取材 / 文 まるやま
写真 Ai Nakano 

 

MOSHIMO宮原颯のKeep on Rolling, Keep on Bowling!!(前編)

ミュージシャンの好きな事をやってもらい、そしてそれをレポートする連載企画。

 

今年の3月21日、1stフルアルバム「圧倒的少女漫画ストーリー」をリリースした、若者を中心に人気の新世代ギターロックバンドMOSHIMO。

 

12月26日(水)に恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブを控え、第1回目のMOSHIMOのドラム本多響平さんの日本酒編に続く、第2回目はベースの宮原颯さんのボウリング編。

 

その名も、Keep on Rolling, Keep on Bowling!

 

今回撮影の協力を頂いた場所は、ミュージシャンが多く集まる事でも有名な、ボウリング場のSasazuka Bowlだ。

 

sasazukabowl.com

 

笹塚ボウルはお酒も飲めて、パーティーや結婚式の2次会等にも使え、DJプレイまであり、何より場所柄ミュージシャンが来店する事も多い、非常にユニークなボウリング場だ。

 

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(笹塚ボウル前で宮原さんのワンカット。)

 

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(普通のボウリング場とは違い、おしゃれな店内。カフェスペースもあり違った雰囲気でボウリングを楽しめる。)

 

企画の前に、聞くところによる、宮原さんは相当のボウリングの腕前らしく、過去の自己ベストのスコアはなんと、288を叩き出したというツワモノだ。

(ちなみにボウリングは300がパーフェクト)

 

今回は宮原さんのボウリングの腕前が本物なのかを検証する為の企画。

 

と言ってもさすがに一人でひたすら投げ込んでもらっても本人のテンションも上がらないだろうから、あえて対決スタイルにした。

 

宮原さんと対決するのはこの男だ。

ドン!

 

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そう。

また登場頂いた、MOSHIMOの日本酒担当、失礼、ドラムの本多響平さんだ。

 

 

(本多さんを取り上げた記事はこちらから)

 

chord-hot.hatenablog.com

chord-hot.hatenablog.com

 

 

本多:

宮原がボウリングがうまかったのは知っていますが、過去の話しですよね。

今回はギャフンと言わせてやりますよ。

 

不敵な笑みを浮かべる、黒い刺客の本多さん。

 

--- 本多さんが宮原さんがボウリングがうまかったのは過去の話と言っていましたが。(笑)

 

宮原:

本多が随分ナメた発言をしてくれているみたいですね。

まあ実力の差というのを見せてやりますよ。

こっちはユニフォームを着てきましたからね。

 

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今回は宮原さんと、本多さんとのボウリング対決。

面白くなってきた。(笑)

 

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勝負はたった1回。1ゲーム。

ぶっつけ本番だ。

たださすがに過去とは言え、本多さんが288のベストスコアを持っている腕前の宮原さんと直接対決は厳しいのではと思ったので、それを宮原さんに話してみると。

 

宮原:

それなら最初から彼に50ぐらいハンデをあげますよ。

 との余裕のお言葉。

 

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 (これがスコア50のハンデだ)

 

そう。

MOSHIMOの日本酒担当?の本多さんは50のハンデで宮原さんに勝つ事ができるのか?

 

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マイシューズを履いた途端に、顔つきが変わる宮原さん。

 

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準備万端だ。

 

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フェアプレイを誓った二人。顔は笑顔だが、二人とも目は笑っていない。

 

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ここからは写真をメインに見ていただきたい。

 

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YEAHーーー!!!

Keep on Rolling , Keep on Bowling!!!

(最初からストライクをとって絶叫している)

 

この後ストライクを連発していく宮原さん。

さすが本番に強い。

 

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 さあ今度は本多さんの番だ。

 

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微妙に残って、微妙な顔をしている。

 

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またストライクをとって余裕の顔をしている。

最後にカメラ目線もバッチリだ。

 

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さあ再び本多さんだ。

 

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渋い顔をしている。(笑)

50点のハンディキャップでは辛かったか。

こうしてガチンコ1ゲームを終え、今回の企画の検証結果はこの通りになった。

 

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宮原:スコア 226

本多:スコア 179(ハンディキャップ 50 含む)

 

1発勝負でスコア 200 を超えるのはさすがだ。

過去自己ベストスコアが288だったというのもうなずけるのではないだろうか?

 

この後、宮原さん本人にボウリングへの熱い想いを語ってもらった内容は後編に。

 

ちなみに・・・

このボウリング対決の結末はこうだったという事だけお伝えしたい。

 

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- 後編に続く -

天候以外はなんとかします! フジロックのあゆみ(後編)

前編に引き続き、
苗場開催20年目のフジロックが積み重ねてきた
10の創意工夫を紹介していきたい。

 

6.ファミリーで楽しむフジロック
2016年からフジロックは
保護者同伴に限り
中学生以下は入場無料。
お子さん連れのお客さんは
年々増加している。
家族で楽しむフジロックはまた格別。
感受性豊かな年頃の
フジロック経験は
きっと大きな財産に
なることだろう。
キッズ用の耳栓、
雨具、アウトドア装備などを
しっかり徹底して臨んでほしい。

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7. 道の舗装
雨でぬかるんでいる道は
体力を奪われ、進みも遅い。
うっかり何かを落としたとき、
泥による汚れも大きい。
例えばそれが買いたての
物販タオルだったりすると
目も当てられない…
フジロックの通路の一部は
アスファルト舗装が進んでいる。
ステージ移動がスムーズに。

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これが2011年、GREENとところ天国をつなぐ道

 

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これが今年2018年の付近の様子。かなり歩きやすくなった


8.ルートの整備
2015年に新設された
キャンプサイトと
レッドマーキーをつなぐ
短縮ルート、レッドゲートをはじめ、
ボードウォークの調整や
オアシス周辺の橋など
より移動しやすく、安全になるよう、
ルートは毎年見直されている。

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9.新アトラクションの充実
主要ステージ以外では
毎年工夫を凝らした
アトラクションが登場。
例えば2018年のフジロックでは
グラストンベリーの
アンフェア・グラウンドを招致して
大きな話題になった。

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UNFAIRGROUND(アンフェアグラウンド)昼の様子。これが夜には…


小さなステージだった木道亭や苗場食堂も
年々大きな存在感を放つように。
すみずみまでフジロックを
楽しんでほしい。


10. 環境意識の拡大
名誉ある「世界一クリーンなフェス」の称号。
ごみは適切に分別することで次に繋がる。
紙食器は翌年のトイレットペーパーに、
ペットボトルは翌年のゴミ袋に、
公式印刷物の多くは再生紙・
フジロックペーパーを使っている。

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このペットボトルの山が来年のゴミ袋に

スモールステージ、ジプシー・アバロンを含む
NEW POWER GEAR Field / AVALONでは
ステージの電力をバイオディーゼル
(生物由来油から作られる燃料)・
太陽光エネルギーで賄い、
二酸化炭素(CO2)の排出量の
削減に取り組んでいる。
こうした循環が苗場の地に根を張り、
次回開催へと確かに繋げているのだ。

 


以上、
広ーいフジロック会場、
10つをピックアップした。
紹介しきれなかったトピックも数多くある。
ぜひ、苗場に足を運んでほしい!
そして実際に目で見て聞いて楽しみながら
よりフジロックを知っていってほしい。

 

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天候以外はなんとかします! フジロックのあゆみ(前編)

2018年のフジロック終了。
今年は多くの記事で書かれているように
苗場に移ってから20年という記念すべき年。
それは
今まで出演したアーティスト、
スタッフ関係者、
そして参加のオーディエンスが
苗場の地に撒き続けた種が萌芽し、
豊かなフェスへと
こつこつ結実させてきた
20年でもあった。

この節目で、
今まで積み重ねてきた
フジロックの創意工夫について
10個をピックアップして
前後編で振り返る。

 

[前編]

1. リストバンドの事前発送
2016年からはリストバンドの
事前発送がスタート。
リストバンド交換の手間を省き、
大幅な時間短縮となった。
入場ゲートでは
付属のICチップで入退場を管理。

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加えて、セキュリティスタッフ目視による
持ち込み荷物チェックで
より安全で安心に楽しむことが
できるようになった。


2. もり沢山のフェスごはん
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人気出店、ジャスミンタイの裏技:+100円で合いがけできます!

厳正な審査を通過した
クオリティの高いフェスごはんも
大きな楽しみのひとつ。
何にしようか選べないほど
豊富なラインナップを眺めていると
ついつい食べ・飲み過ぎて
しまいそうになるが、
普段と異なる環境下では無理は禁物。
自分のペースで楽しもう。



3. 電子マネー決済

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♪シャリ〜ン 実際やってみるとその便利さに感動!

2016年から導入が始まり
今ではほとんどの出店で
使えるようになった電子マネー。
さっと支払いを済ませることができ、
行列の緩和に。小銭も減って財布も軽い。

取り扱いカードは主要なものを
ほとんどカバーしている。
ただ、チャージ機の数には限りがある。
なるべく出発前にチャージしておきたい。

 


4. 休憩スポットの充実

オレンジカフェや
ピラミッド・ガーデンなどなど
雨を凌ぎつつ
座って体力回復したり、
食事をとりやすい場所も増えた。

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公演OFF中のピラミッドガーデン。かなり座り心地の良いチェアでくつろげる。

場内では、ポータブルチェアを
こまめに移動させるのが
ベストなのだと考えがちかもしれないが、
お互い譲り合いを意識して
時間などをずらして混雑を避けると
案外、腰を下ろす場所は確保できる。
せっかくの野外、音楽フェス。
身軽に楽しみたい。


5. ライブ動画生配信

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2018年のフジロックで
画期的な大革命。
フジロックのオフィシャルYouTubeチャンネル

www.youtube.com
を再生すればいつでもどこでも
そこがフジロック!
圧倒的なカメラワークと臨場感で
現場の空気を共有。
今回は動画フジロック派だった方とも、
またいつか苗場でお会いできるのを
楽しみにしています!

 

後編につづく!

食べ物つながりで歌を味わうコラム 「よんで きいて たべる」 第2回 そば

熱れと陽炎と蝉時雨が
感覚を奪い、
あらゆる物事の境目が
曖昧になってゆくような、
夏。まっ盛り。

昼だか夜だか
わかんない時間、
一緒に居る相手は
よくわかんない間柄。
(だが絶対に親しい)
さあなにを食べる?
 
そんな時はそばがいいかな。
さらりとしなやかに?
否、構えつつ?
どう向き合おうかー
なんてしてる間に
運ばれてきたそばを一口。
その尖端がぼんやりした
脳と身体をかけめぐる。

のどごし滑り落ちれば
またいつものユルーい日常。
勘定も間違っちまいそうだ。
あぁこんな感じが延々続いてくんだなー
…と思わせといて、

終わりだけは
しっかりはっきりきっちり
来るんです。夏。

 

そしたら次はあったかいのをね。


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夏の正論。
それはソバ。
スチャダラパーが描いた「みんな」が
本屋の帰りにたぐってた。
いっつも食べてても
格別に感じられるのは、
誰のせいでもない夏のせい。
 
夏の結論。
夏は暑い!
暑さで朦朧と
してるうちに
いつのまにか
すべては秋になって
この夏のことを
忘れてしまうのかな。
 
 
眼に映る茜色の空が
彩度を失っていく。
今はいつだろう。
退屈なTV。
美味くないザルソバ。
なにかの不在のまわりを
なにかが漂い、
流れていく。
その空虚さを
ceroの描いた
主人公は
眺めていた。
 
 
なんとも言いようのない「なにか」の間を
そばはしゅるっと通り抜けていく
 
 
自分がまったく無価値に思えるときもある。
そんなとき、中島みゆきの描いた「あたし」は
「おまえ」に誘われて蕎麦屋に向かった。
泣きそうになりながら
とんがらしかけすぎちゃったたぬきうどんを食べる。
からいからか、「おまえ」の言葉のせいなのか
涙の理由はわからない。
ただ、寄り添ってくれるありがたさはわかるんだ。


今回とりあげた曲
スチャダラパー『サマージャム'95』
歌:スチャダラパー 作詞:M. Koshima/S. Matsumoto/Y. Matsumoto. 作曲:M. Koshima/S. Matsumoto/Y. Matsumoto.
収録アルバム
『5th wheel 2 the Coach』
(1995.04.26リリース)他
http://schadaraparr.net/discography/album/
http://amzn.asia/gZblnte (※Amazon購入サイト)
Official Site:http://www.schadaraparr.net


cero『DRIFTIN'』
歌:cero 作詞:高城晶平 作曲:橋本翼
収録アルバム
『Obscure Ride』
(2015.05.27リリース)
http://kakubarhythm2.shop-pro.jp/?pid=92337426
Official Site:http://cero-web.jp


中島みゆき『蕎麦屋』
歌:中島みゆき 作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき 編曲:後藤次利・中島みゆき
収録アルバム
『生きていてもいいですか』
(1980.04.05リリース)他
https://www.yamahamusic.co.jp/artist/detail.php?product_id=271&artist_id=59
Official Site:https://www.miyuki.jp
 
#スチャダラパー
 
#cero
 
#中島みゆき

食べ物つながりで歌を味わうコラム 「よんで きいて たべる」 第1回 サンドイッチ/サンドウィッチ

サンドイッチって
すぐに食べ終わってしまう。
発明させたといわれる
有名な伯爵の例(真偽は不明)を
持ち出すまでもなく、
その手軽さがもちろん魅力で、
しかも見た目もあざやか。
明るい恋のはじまりに
いかにも似合っている。
そこにあるのは
正方形のミックスサンドや
バゲットサンドかな。
とにかく厚いやつ。
オープンサンドもいいね。

いっぽう、自分がノッてない時に食べる
特にコンビニエンスな薄いやつは
カラフルな断面がそんな気分を
際立たせちゃってなんかつらい。
おまけに無機質にパッケージングされた鋭角が
ささくれた胸をちくりと刺してくるようで。


カラフルも、グレイッシュも、
さまざまに挟み込んで食べると
短い時間で気持ちが変わる。
サンドイッチの角は
これからをてっとりばやく導く
矢印の先だったのかもしれない。
ただのおいしい端っこでもいいけど。

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何が挟んであるかもろくに見ないで
口につめこんだサンドイッチ。
中身なんてなんだっていいよ。
僕の頭の中はこれから会えるあなたのこと。
急いで知りたい教えて欲しいあなたのこと。
フィッシュマンズの描いた
「僕」は恋を予感した。

 

チャンスがいくつか到来して、
いよいよ恋がはじまったら
大好きなあなたに
わたしのサンドウィッチを
ほおばってほしい。
ハムやチーズを
茶色いパンにのっけて
楽しいピクニックしましょう と
大貫妙子の描いた
「わたし」が誘う。
おしえてあげたい、しあわせ。

 

サンドイッチのパンの外側に
男女は向かい合い
恋の層はどこまでも成されていく。
まぶしいときめき。
空はきっと青い。

 

まぶしすぎるコンビニの陳列棚、
食べたかった具のおにぎりがなくて
仕方なくサンドイッチを選んだとき
高橋優の描いた彼はひとりぼっちだった?
いや、たぶん…ちがう。
他人の態度で一喜一憂していた。
空回りが連続したって
ははは、大丈夫、1・2・3ドイッチ!なんていきおいで
ぱくりといっちゃおうよ。どうにかなるもんさ。そうだよね。

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今回とりあげた曲


フィッシュマンズ『チャンス』
歌:フィッシュマンズ 作詞:佐藤 伸治 作曲:佐藤 伸治
収録アルバム
『Chappie, Don't Cry』
(1991.5.21リリース)他
http://hp.ponycanyon.co.jp/short/sakuhin/PCCA000050245/
Official Site:http://www.fishmans.jp


大貫妙子『しあわせのサンドウィッチ』
歌:大貫妙子 作詞:大貫妙子 作曲:大貫妙子
収録アルバム
『SHOOTING STAR IN THE BLUE SKY』
(1993.09.22リリース)他
https://www.universal-music.co.jp/onuki-taeko/products/toct-95225/
Official Site:http://onukitaeko.jp/


高橋優『サンドイッチ』
歌:高橋優 作詞:高橋優 作曲:高橋優
収録アルバム
『リアルタイム・シンガーソングライター』
(2011.04.20リリース)他
https://wmg.jp/takahashiyu/discography/7281/
Official Site:http://www.takahashiyu.com

 

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